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STORES Tech Conf 2025 に参加してきました

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Conference
STORES主催のSTORES Tech Conf 2025に学生支援で参加してきました。印象に残ったセッションや、感じたことをまとめてます。
目次
  1. 概要
  2. ランチ会
  3. セッション
    1. ひとつの開発環境
    2. なぜRubyをわざわざ作り直すのか
    3. その巨大CSV出力できますか?非同期処理のOutOfMemoryを乗り越える
    4. I do
  4. ポスター
    1. CIを5分で通す技術
    2. レガシー端末でも快適! STORES レジ のパフォーマンス改善
  5. 懇親会
  6. What Would I Do?
    1. What Would You Do?
    2. お先真っ暗??
    3. AIのいる現代
    4. いけるところまでいく
    5. Then, What Would I Do?
  7. I Do (まとめ)

概要

今回、STORES主催のSTORES Tech Conf 2025に学生支援で参加してきました。

交通費と宿泊費を含めた援助をいただいて、さらに学生限定のイベントにも参加させていただきました。 そこで学んだことや、感じたことをまとめていきます。

ランチ会

まず初めに学生限定のランチ会に参加してきました。

写真を撮り忘れてしまったのですが、とても美味しいお弁当を食べながら、STORESで働かれているエンジニアさんと 同じく学生支援で参加されている学生の方々とお話しすることができました。

最近やっている開発の話や、趣味でやっている登山の話など幅広い話題で盛り上がりました。

いつの間にかセッション開始時間になっていたくらい、とても楽しい時間を過ごすことができました。

セッション

ランチ会の時にも頭出しはあったのですが、STORESさんは、複数の会社、サービスが合併して、 まさに今それらを統合するフェーズのようで、その統合に関するセッションが多かった印象があります。

とても気になるセッションが多かったのですが、会場のコンテンツが多すぎていつの間にか聞き逃してしまったものも多くありました。。。(OAuthの話聞き逃したのが痛い。。)

以下に印象に残ったセッションと感想を垂れ流していきます。

ひとつの開発環境

これも統合に関する話で、各サービスでバラバラだった開発環境をひとつにまとめる話でした。

こんなにも多岐にわたるサービスを開発したことがなかったので、知見が多すぎてメモを取る手が止まらなかったことを覚えています。

特にmise-en-placeや、ghqを用いたワンコマンドでの開発環境の整備と、マルチレポジトリのフラット化はとても興味深かったです。

(motemenさんが作ったツールなんだ。。)

なぜRubyをわざわざ作り直すのか

これはRubyのコミッターの笹田さんのRubyのこれまでとこれからというお話でした。

タイトルにある問いに関しては、スライド1,2枚目であっさり回収されており、「楽しいから」だったと思います。

まさにSTORESの理念である「Just For Fun」で素敵だなぁと思いました。

このような形で、技術を使いながらも、技術それ自信を開発することでソフトウェアに還元していく姿勢はとてもかっこいいなあと思いました。

その巨大CSV出力できますか?非同期処理のOutOfMemoryを乗り越える

このセッションはバックエンドエンジニアとしてとても気になっていたセッションでした。

内容は、巨大な注文履歴をCSVエクスポートする際にメモリ不足に陥ってしまう問題を解決した話でした。

解決策としては、バッチで分割してDBからデータを取り出して、tempfileに書き出しながらCSVを生成するというものでした。

確かに開発環境でそれほどのデータがないので気づきづらいなぁと思いつつ、自分もメモリを気にしながら実装を進めて行かねばなと気付かされたセッションでした。

あと何気にそうだなと思ったのが、非同期処理におけるエラーハンドリングの話でした。確かに、同期処理とは異なり、 メインの処理から切り離されるのでエラーが起きてしまった時にどのようにユーザーにフィードバックを返すかは重要な観点だなと思いました。

障害発生から、どのような手順で問題箇所の特定、さらなるバグに対する対処方法など、タイムラインに沿って進んでいく発表でとても面白く、良い話だなぁと思いました。

I do

このセッションに関してはブログの最後の方で自分の意見も交えながらまとめていきます。

ポスター

ポスターについては全て目を通しており、どれも興味深かったのですが、特に印象に残ったものをいくつか紹介します。

CIを5分で通す技術

ワクワクする題名でみんなを引きつけていたポスターでした。

Railsの特徴として、rspecを用いてTDDがあると思うのですが、基本的には直列でテスト実行が行われるのでCIが遅くなるという特徴があります。 自分も長期インターンの現場でこれは経験したことがあり、共感できる内容でした。

内容としては、AWS上のEC2インスタンスを用いて、テストを並列実行することでCIの高速化を図ったというものでした。

また、細かな工夫も施されており、S3を用いた依存関係のキャッシュであったり、DynamoDBを用いたジョブの開始・停止(停止ってめんどくさいですよね)や、Valkeyを用いたログのリアルタイム配信 、EC2のオートスケールなどこれをやるのは大変だっただろうなぁという内容でした。

個人レベルやそこまで大きな自社プロダクトを開発したことない自分からすると、コストと比べて採算が取れているのかと思うような構成でしたが、 ここに投資できるほど、STORESさんは面白いフェーズなんだなぁと思いました。

レガシー端末でも快適! STORES レジ のパフォーマンス改善

このポスターに関しては、作成された方に丁寧に説明いただきました。

最近モバイル開発を始めたということもあり、とても興味深い内容でした。

内容としては、行動ログを生成する部分で非常に時間がかかっていた影響で、カゴに商品を入れるときにレスポンスが遅くなってしまっていた問題を解決したというものでした。

まず誰しもが試すのが、並列処理でしたが、レガシーな環境ではコアが少ない場合があり、根本的な解決にはならず、最終的に、ログ生成部分を改善することで、 レガシー環境でも動かせるようになったというものでした。

これも、不具合の発見から、プロファイルを出して、最終的な解決まであるようでなかなか共有されないTipsでとても参考になりました。

懇親会

懇親会にも無料で参加させていただきました。とてもご飯が美味しかったです。

他の学生の方や、Speakerの方、社会人エンジニアの方など、さまざまな方とお話しすることができてとても楽しかったです。

カンファレンスの醍醐味はやはり懇親会ですね。。

What Would I Do?

What Would You Do?

さて、このカンファレンスのコンセプト?は「What Would You Do?」でした。

公式の特設ページには以下のように説明がされています。

ソフトウェアを作るという営み自体が、AIの進化でめまぐるしく変わっています。STORES の進化、ソフトウェア開発そのものの大きな変化をどう捉え、どのように決断し、何に挑戦したか。いま、ここで、「あなたならどうする?」—— その問いへの私たちの答えが、STORES Tech Conf 2025 “What Would You Do?”です。

ここで、CLOSING KEYNOTEが、「I DO」というタイトルで始まり、この問いに対して、どのようなアンサーを得られるのかとワクワクしていました。

お先真っ暗??

というのも、昨今AIの目まぐるしい進化により、ソフトウェア開発のあり方は大きく変わろうとしている、すでに大きく変わっていると感じます。

ここで、どうしても不安に駆られてしまいます、「エンジニアってもういらなくなるんじゃないか?」という疑問です。

ふとすると辛い情報が転がってきて、夜も眠れない日があるわけです。

AIのいる現代

結論から言うと、こんなんで終わらせないでくれ〜と思うくらい暗い終わり方でした。

とても共感したのが、現代はすごく認知負荷が増えていると言う話です。

毎日移り変わる技術トレンドや、AIを使うことにより、エンジニアリングが高速化されたことで、本来処理できる量を遥かに超える情報量が一挙に押し寄せてきて、疲弊してしまっています。

これに対して、情熱で立ち向かおうとて、バーンアウトして死んでしまいます。

かといって、このキャッチアップを捨て、生きると言うのは難しく、AIを携えてバンバンコードを生成していく開発者に淘汰されてしまいます。

よくある反論としては、「人間には心があるんや!!」、とか、「人間は創造することができる!!」とかありますが、AIと結婚する人も出てくるし、 ChatGPT4が5になった時に悲しむ人がたくさんいたことにも示されるように、もはや人間より人間らしい振る舞いをAIがしてくれるんです。

さて、心もすっかり模倣され、人間より優秀なAIくんが出てきた時、我々エンジニアはどうご飯を食べていけば良いのでしょう。。

いけるところまでいく

ここでセッションの終盤で提示されていた言葉が「いけるところまでいく」でした。

もしかしたら、AIが完全にエンジニアの業務を代替し、エンジニアが必要なくなる未来が来るかもしれません。

先述したように、少なくとも自分の未来に関してはお先が真っ暗です。

とはいえ、アワアワとしていつまでも立ち止まっているわけにはいきませんし、進まないといけない。

未来は明るいと断定できないが、それでもなんとか進んでいくしかない。

こんなメッセージを自分は受け取りました。

Then, What Would I Do?

ほんで、結局自分はどうするのか?

これは正解や結論がないことそれ自身が、1つの正解のような気がしました。

それを追い求めて探し続けることが重要で、たどり着いた先がどうなっているかわからないけど、それでも進んでいくことが重要なのかなと思いました。

このセッションに答えを求めている自分に気づけたし、そんな簡単な答えはないと言うことを認識できた素晴らしいセッションでした。

答えがなくて良いんだ、とりま進んでみようという勇気を持てました。

I Do (まとめ)

なんとなく参加したカンファレンスで思わぬ収穫を得られました。

また来年もあったら学生なのでぜひ参加したいです。

また、会計システムをはじめとしたシステムが成熟し、それらを統合し、プラットフォームを作成しているフェーズでSTORESさん自身、とても難しく、面白いフェースにいるなと思いました。 こんな組織でエンジニアリングをできたらすごい成長できるだろうなぁと感じました。

企業カンファレンスに参加したのは初めてでしたが、企業の色が濃く出ていて参加して良かったなぁと思いました。

改めて、STORESの皆様、学生支援をしてくださった皆様、ありがとうございました!